当院のピル処方の特徴
一人ひとりに合ったピルを
ご案内
ピルには様々な種類があり、含まれるホルモンの量や種類によって、効果や副作用が異なります。当院では、医師が丁寧な問診と診察を行い、患者様の体質やご希望に合わせて最適なピルをご提案いたします。
初めてピルを服用される方・現在服用しているピルが合わないと感じる方・生理に関する症状を緩和したい方など些細なお悩みでもお気軽にご相談ください。
プライバシーに配慮し、
お悩みに寄り添った診察
ピルについてもご相談は、デリケートな悩みだからこそ、安心してご相談いただけるよう、プライバシーに配慮した診察を心がけております。個室での診察はもちろん、オンライン診療にも対応しており、ご自宅などリラックスできる環境で医師と相談することも可能です。
オンライン診療にも対応
お忙しい方、受診する際に人と顔を合わせたくない方などのために、オンライン診療も提供しております。 ご自宅や職場など、場所を選ばずに診察を受けることが可能です。ビデオ通話を通じて医師が患者様の症状や治療について丁寧に説明し、最適な治療プランを提案いたします。
処方された治療薬は、ご自宅まで配送いたしますので、通院の手間を省き、スムーズに治療を継続することが可能です。
ピルの種類と特徴
ピルは、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を含有する薬で、使用目的によって大きく3種類に分けられます。それぞれの特徴と違いについて解説します。
- 低用量ピル
- 中用量ピル(生理移動ピル)
- アフターピル
低用量ピル
低用量ピルは、毎日1錠服用することで、排卵を抑制し、ホルモンバランスを調整します。これにより、避妊効果だけでなく、生理痛の緩和、生理不順の改善、ニキビ治療など、多岐にわたる効果が期待できます。
毎日継続して服用する必要があり、まれに血栓症のリスクがありますが、医師の指示に従って服用すれば過度な心配は不要です。
中用量ピル(生理移動ピル)
中用量ピルは、低用量ピルよりもホルモン含有量が多く、生理日を一時的に移動させる目的で使用されます。生理予定日の5日前から約10日間服用することで、生理日を調整できます。
低用量ピルよりも吐き気などの副作用が出やすい傾向があります。
アフターピル
アフターピルは、避妊に失敗した場合に、緊急的に妊娠を回避する目的で使用されます。性行為後72時間以内、または120時間以内に服用する2種類のピルがあります。排卵抑制や受精卵の着床阻害により効果を発揮します。
比較的副作用は少ないですが、生理周期が一時的に乱れることがあります。
ピルの4つの効果
治療
(月経痛やPMSなどの改善)
低用量ピルは、月経困難症(生理痛)、過多月経(月経量が多い)、月経前緊張症(PMS)などの症状緩和や、月経不順の改善に効果が期待できます。
ホルモンバランスを調整することで、これらの症状を軽減し、安定した月経周期をもたらします。また、海外ではニキビ治療薬としても使用されており、肌荒れ改善にも効果が期待できます。
避妊
低用量ピルは、下記の3つの効果によって高い避妊効果が期待できます。
- 卵巣からの排卵を抑制し、受精を防ぐ
- 受精卵が着床しにくい状態にする
- 精子が子宮内へ侵入しにくくする
正しく服用すれば、ほぼ100%の避妊効果が期待でき、妊娠を望む際には服用を中止すれば排卵が再開します。
月経移動
低用量ピルや中用量ピルを使用することで、生理日を移動させることができます。旅行や結婚式、大事な仕事の予定などで生理日を調整したい場合に便利です。
生理日を早める方法と遅らせる方法があり、医師の指示に従って服用することで、安全に生理日をコントロールできます。
病気の予防
長期的な低用量ピルの服用は、以下の病気のリスクを減少させる効果が認められています。これらの病気は、現代女性の生理回数の増加や排卵回数の多さがリスク要因となるため、ピルによる排卵抑制が予防効果につながると考えられています。
- 子宮体がん
- 卵巣がん
- 良性の乳房疾患
ピルの副作用とリスク
ピルは多くのメリットがある一方で、副作用やリスクも存在します。服用を検討する際は、ピルの考えられる副作用などについても十分に理解し、医師と相談することが重要です。
服用中に少しでも気になる症状があれば、早めに医師までご相談ください。
ピルによる副作用の症状
- 胸の張り
- 吐き気
- 頭痛
- 眠気・だるさ
- 下腹部痛
- 不正出血
- 全身のむくみ(手足)
- うつ症状
- 気分の落ち込み
など
吐き気
服用開始直後に起こることがありますが、数日から数週間で改善することがほとんどです。吐き気止めを併用することも可能です。
頭痛(片頭痛)
服用開始直後や中止直後に見られることが多いです。軽度の場合は市販の痛み止めで対応できますが、頻繁に起こる場合は医師に相談しましょう。
気分の変動
不安やうつ症状が現れることがあります。特に精神疾患の既往歴がある方は注意が必要です。
不正出血
服用開始後、不規則な出血や少量の出血が見られることがあります。通常は数ヶ月以内に安定します。
ピルによる健康的なリスク
血栓症のリスク
ピルに含まれる卵胞ホルモンは血液を固まりやすくする作用があり、血栓症のリスクを高めます。特に、高血圧、喫煙、35歳以上、肥満の方は注意が必要です。ピルを服用していない人の血栓症発症率は、年間1万人に1~5人ですが、服用者は3~9人と報告されています。
がんのリスク
ピルは卵巣がんや子宮体がんのリスクを低下させますが、乳がんや子宮頸がんのリスクをわずかに高める可能性があると言われています。
ピル処方の診療の流れ
1ご来院(オンライン)予約
WEBまたはお電話にて、ご予約をお願いします。
当院では、オンラインでのピル処方も行っておりますので、お気軽にご予約ください。
2診察
医師が問診を行い、既往歴、出産歴、喫煙習慣、血栓症の既往、服用中のお薬などについて詳しくお伺いします。安全にピルを服用いただくために、血圧測定や必要な検査も行います。お薬手帳をお持ちの方は、忘れずにご持参ください。
3処方
診察結果に基づき、患者様に最適なピルをご案内します。ピルにはいくつか種類があるため、処方したピルの効果や服用方法、副作用などについて詳しく説明し、ご納得いただいた上で処方いたします。
42回目以降の方
体調に問題なくピルを継続できている方は、2回目以降の処方をスムーズに行うことが可能です。万が一、体調や症状にて不安なことがあった場合は、些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
ピルの正しい服用方法
ピルの基本的な服用方法は、毎日同じ時間に1錠服用することです。正しく服用することで高い効果が期待できますが、ピルの種類によって服用方法が異なる場合もあります。そのため、処方時には医師または薬剤師から正しい服用方法と注意事項をしっかり聞いてください。
服用中に気になる症状や不安な点があれば、自己判断せずに医師または薬剤師に相談しましょう。また、定期的な検診を受け、自身の健康状態を確認することも大切です。
ピルには21錠タイプと28錠タイプがあり、それぞれ飲み方が異なります。
21錠タイプの場合
21錠タイプは、21錠のホルモン剤を28日間周期で服用し、服用後7日間の休薬期間を設けます。その間に消退出血(生理のような出血)が起こります。休薬期間後の新しいシートの飲み始めを忘れると、妊娠する可能性があります。
28錠タイプの場合
28錠タイプは、21錠のホルモン剤と7錠の偽薬(プラセボ)が含まれており、休薬期間にも偽薬を服用することで、毎日服用する習慣を維持し、新しいシートの飲み始めを忘れにくくします。
ピルのよくある質問
ピルを飲み忘れた場合どうしたらいいですか?
ピルを飲み忘れた場合、24時間以内なら気づいた時点で1錠飲み、その日の分も通常通り服用してください。24時間以上経過した場合や2錠以上飲み忘れた場合は、気づいた時点で飲み忘れ分を飲み、その後は通常通り1日1錠服用を続けてください。ただし、飲み忘れが続いたり、シートの開始直後、終了間際の場合は、避妊効果が低下する可能性があるので、医師または薬剤師に相談してください。偽薬を飲み忘れた場合は問題ありません。
ピルを飲まない方がいい人(禁忌)とは?
以下のような方は、ピルの服用を避けるべき、または医師に事前に相談する必要があります。
・血栓症のリスクが高い方
・乳がん、子宮体がんの疑いがある、または罹患している方
・妊娠中・授乳中の方
ピルは太りますか?
ピル服用による体重増加は稀ですが、ピルの成分が、体内の水分量や食欲に影響を与えるためむくみや食欲増進が原因で太ったと感じることがあります。一時的なものがほとんどで、服用を続けるうちに落ち着くことが多いでしょう。
ピルを服用すると生理は短くなりますか?
ピル服用後の生理は、通常よりも短くなる傾向があります。ピルによって子宮内膜が薄くなるため、経血量が少なくなることが主な理由です。2~3日で終わることも珍しくありません。
ピルの処方は保険適用ですか?
ピルの処方は、使用目的によって保険適用となる場合と自費診療となる場合があります。ピルを希望する理由によって、保険が適用されるかどうかが変わりますので、ご自身の症状や目的に合わせて、医師にご相談ください。
【保険適用となる場合】
月経困難症、子宮内膜症などの治療を目的としてピルを服用する場合は、保険が適用されます。
【自費診療となる場合】
避妊目的でピルを服用する場合は、保険が適用されません。全額自己負担となります。